HARVEST

自然から生まれる植物原料

アロマオイル(精油)はなぜ高価なのか?
生産現場を見るとその理由が分かります。

精油は自然から育つ植物から抽出されますが、無限に作り出すことはできません。
農産物と同じように、植物栽培はその年の天候が大きく影響します。
豊作のときもあれば不作もときもあります。
また大量の植物から抽出できる精油量はほんのわずかです。
さらに精油の抽出量は植物の種類のよって大きく異なり、
抽出量が少ない種類ほど精油の価格は高価になります。

精油は1年間の生産量がほぼ決まっており、計画的に植物栽培されます。
アロマテラピーで最も使われるラベンダーの栽培現場をのぞいてみましょう。

ラベンダーの収穫

ラベンダーの主な原産地は、南フランスのプロヴァンス地方です。
広大な土地に、見渡すかぎりのラベンダー。あたり一面に広がる香りは、季節の到来を告げます。

毎年6月下旬~8中旬までの期間、刈り取り作業が行われます。
ラベンダー収穫のため、トラクター、刈り取り機が持ち込まれます。

圧巻の刈取りの様子。景色は紫一面からグリーンに変わります。
気の遠くなるような広大な面積とはいえ、あっという間に刈られていきます。

ラベンダー畑。お馴染みの美しい南仏の光景。
もちろんラベンダーの収穫はすべて機械ではなく、手作業でも行われます。
その光景は今も昔も変わりません。

収穫作業は刈り取りから袋詰め、運び込みと、なかなかの重労働です。
刈り取られた大量のラベンダーは工場に運ばれます。

大勢の作業員が一斉に行う作業。蒸留釜にぎっしり詰められます。
ラベンダー1tの原料から精油が抽出される量は、たった3リットル程度です。
精油ができるまでの工程を知ると、高価で貴重な理由が、納得できますね。精油が少量でもパワフルなのは、植物の有効成分が濃縮されているからといえるでしょう。